江戸べっ甲 万年筆
たいへん申し訳ありませんが、受注製作のため、一か月から2か月ほどのお時間をいただいております。
◎江戸べっ甲の万年筆
本物のべっ甲は、手にした時の感触が温かいといわれます。もちろん、それはべっ甲自身が温かいのではなく、あまりにも熱伝導率が高い素材のため、冬場でも冷たさを感じる前に体温で温もってしまうからです。
だからこそ、かんざしやメガネをはじめとする直接、肌につける装飾品の素材として、古来より、べっ甲が大切にされてきたのだと思われます。
筆記具もまさに肌に触れる道具の一つ。
ならば、べっ甲で筆記具を作ってみようと考えたのが始まりでした。
このべっ甲の万年筆を作るにはメガネの枠にして、6つ分の素材が使われています。
一枚のべっ甲を巻いて仕上げるのではなく、この万年筆は、べっ甲を何枚も重ねて厚みを出し、それを横にくりぬいて作ります。
その証が縦に地層のように走る美しい模様です。
平たく巻きつけるのではなく、べっ甲らしい艶のある丸みを削り出したいという職人のこだわりが、こんな贅沢な逸品を生み出しました。
ペン先には、世界的に定評のあるドイツのシュミット社製を採用しています。
《よくあるご質問》
Q)使われているのは、本物のべっ甲ですか?
本物の本べっ甲です。
Q)手入れ方法を教えてください。
べっ甲製品は、直射日光と極度の乾燥を嫌います。冷房の風に長時間あてたりすることは避けてください。
長期間、使用しない時は、柔らかい布に包み、しまっておけば問題ありません。
Q)艶がさめてきてしまいました。どうしたらいいでしょう?
これはべっ甲製品の特徴だといえます。どんなべっ甲製品でも、長年、使っているうちに、艶がさめてしまうのです。
しかし、磨けば、すぐさま新品同様に美しい艶が甦るのもべっ甲ならではです。
私どもでは、いつでもお買い上げいただいたべっ甲製品の艶上げは『無料』で承っています。ぜひ、お気軽にお申し付けください。
・製作者 山川金作
・金具:金メッキ仕上げ
・ペン先:ドイツ(schmidt社)製 スチールペン Fine(細字)
・タイプ:ヨーロッパタイプ(ペリカン等のヨーロッパタイプのカートリッジ、コンバーターが使用できます)
※天然素材の物ですので、多少の個体差があります。なにとぞ、ご了承ください。