江戸の暮らしが息づく技と美

印伝矢部

印伝 矢部 矢部恵延



インドから伝わり、甲州で広まった印伝。小粋な小物が江戸の人々に人気となりました。
 印伝とはインド更紗模様の形紙により色染めした、四百年の歴史を持つインド伝来の鹿革製品のことです。鎧の胸板、兜の吹き返しや戦国武将など多く日本人に愛用されてきました。
 その後、漆加工を施す技法が創案され、さらに色漆を使うようになりバラエティに富んだ製品が作られるようになりました。たとえば、信玄袋、胴巻き、巾着、銭入れ、煙草入れから現代人の札入れ、がま口、ハンドバッグ、ベルトなど。
 選び抜かれた鹿革のしっとりとした手触りと漆の光沢、この二つのことなる個性が調和しすばらしい製品が次々に生まれています。



創業80年の東京印伝の老舗。親子三代に受け継がれる伝統の技。
矢部恵延氏
 印伝矢部は、創業80年の歴史を誇る。
 昭和41年より父親の手解きで、印伝の製造法を習い、以後新柄の制作等を意欲的に行い、日本古来のものとしてだけでなく、洋風なものにも調和するような製品作りを手掛けている。

[平成11年]葛飾区伝統工芸士 認定
[平成27年]東京都優秀技能者(東京マイスター)受賞


矢部恵延氏よりコメント
 印伝は、鹿革に漆を塗るといった簡単な作業ですが、平均して塗る事は、熟練した技術が必要で、鹿革に漆を綺麗にのせるには、漆と顔料の混ぜ具合そして、気温と湿度が微妙に関係してきます。これはすべて今までの経験からの勘で仕事をしています。

 ▲漆は温度と湿度管理がとても難しい。



 ▲さまざまな古典的印伝の柄が入ったパッチワークタイプの財布。

 ▲火の用心は、巾着の定番。互いに注意し合う文化があった。



 ▲印伝といえば、やはりハンドバッグ。鹿革の柔らかな肌触りは、女性にとても好まれている。

矢部恵延氏 経歴
昭和18年葛飾区堀切生れ
東京都優秀技能者(東京マイスター)
葛飾区伝統工芸士



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